神社では手を叩くのに、仏前では手を叩かない理由とは?
結論から言えば、単に「作法の違い」なのですが…

わかってはいる。けど、、もうちょっと知りたい。
そんな素朴な興味や疑問にお答えするのが今回の記事「知り損なしのプチ雑学」です。

知って大きな得はないにせよ知っていても損しない雑学をお届けします!

神社参拝で手を打つのはなぜ?

お参り

神社参拝は、日本古来からある「神道」の作法です。
日本古来からある神道は、世界中を見渡しても「日本独特」のもので日本人の文化的伝統の一部と言えます。

その神社にお参りする時に、手を打つのはなぜでしょう?

この手を叩く・打つという行為は、「拍手(かしわで)」という礼儀作法。
これは「武器を持っていない」ことを示すためです。

「素手であることを示して下心がないことを神様に示す」

このために手を打ちます。

神様を手を叩く音で「呼んだり」するものではないのです。

「二礼二拍一礼」の参拝方法

最も一般的な参拝のやり方といえば「二礼二拍一礼」です。

「二礼二拍一礼のやり方」を解説したいなぁと思っていたところ、とても短時間で理解できる動画を見つけたのでご紹介します。

一般的な参拝作法なので見るまでもないと思うところなのですが、
ちゃんとした「二礼二拍一礼のやり方」は一度見て見るといいですよ!

このような流れですね。

  1. 二回 礼(おじぎを2回)
  2. 二回 拍手(2回手を打つ)
  3. 祈願(お願いごと)
  4. 一回 礼(おじぎを1回)

上記の一連の流れで終了します。

これが一般的な「参拝のやり方」なのでですが、地域や神社によっては他にもさまざな参拝方法や作法があるようです。

「二礼二拍一礼」以外の参拝方法

その神社によっては「二礼二拍一礼」ではなく「異なる参拝方法」を推奨している場合もあります。

例えば、

  • 出雲大社では「二礼四拍手一礼」

で参拝するそうです。

元々は「三礼三拍手一礼」⁈

なんでも、古来は「三礼三拍手一礼」だったのようです。
それが明治時代(戦後)になり「二礼二拍一礼」が一般的な参拝作法として定着したのだとか。

とはいえ、「絶対にこうしなければならないというものはない」とのことなので、最も大事なのは気持ちなのでしょうか。

神道式のお葬式の場合

ちなみに僕は以前、神道のお葬式に参加したことがあります。

この神道式のお葬式は「神葬祭」と呼びます。

仏式の祭壇とも違い、神棚に近いレイアウトだったのを記憶しています。

そこでのお参り方法は、「しのび手」という音を出さないようにする拍手をしました。

手を叩くゼスチャーをするような感じです。

簡単な「神葬祭」の説明と「しのび手」のお参り方法を説明してくれたので、初めて「神葬祭」に参加しましたがスンナリと神道作法でのお参りをすることができました。

では次に、仏壇の前では手を叩かないのは「なぜ?」なのかについてです。

仏壇の前で手を叩かない理由は?

仏教では手を叩かないのが一般的ですよね。
仏教儀式全般に言えると思うのですが、お坊さん以外の人は「あまり物音を立てない」というような空気感がありますよね。

しかし、仏前で「物音を立ててはいけない」というわけではないようです。

詳しくはこちらの動画で解説されているのでご参考ください。

つまり、仏前の前に置いてある「お鈴(りん)」は

「これから手を合わせてご供養します」

という合図で鳴らすもの。

ということですね!

神社では手を叩くのに、仏前では手を叩かない理由 まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事をまとめると

  • 神社参拝での「柏手」は素手の状態を示す作法
  • 仏壇の前では「お鈴」を鳴らして供養の意思表示をしてからお参りする

ということですね。

結論の「作法の違い」にまつわる雑学の引き出しの数が、ちょっとだけ増えたのではないでしょうか⁈

もしも、どこかで雑学を披露するときには、
ひょっとして大きな得になるかも⁈
しれない「知り損なしのプチ雑学」

「面白かった」「ちょっとだけタメになった」と思っていただけたら、とても幸いです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!