スーパーに行き、果物コーナーを覗いていると
ふと、こんなことを考えてしまいました。
あの「マスクメロン」を普段から買って食べるのはどんな人たちなのだろう?
実際に、ヨーロッパ市のマスクメロンは値段が高くて庶民にはおいそれと手が出ないものだそうです。
日本では、スーパーなどでも売っているのですが。。
ところでこのメロン。
見た目は決して美しいフルーツではないと感じるのは僕だけでしょうか?
そりゃあ、メロンを8つ切りにしてお皿の上に載せれば、とても見事なライトグリーンと香りにそそられるのですが、、
特にメロンの表面に盛り上がっている「白い網目」のような筋が気になる。
とても気になる。。
あの網目は何のためにあるのだろうか?
そんな疑問を持った僕は、マスクメロンの網目の謎について調べて見ました。
マスクメロンに網目模様がなぜできるのか?
マスクメロンの模様は成長の証です。
マスクメロンに網目は、その成長過程でできる「ひび割れ」が発達したものなのです。
マスクメロンも実がついたばかりの頃にはまだ網目が現れていません。
ところが、メロンが大きく成長するにつれて次第に網目ができてくるのです。
ただ、成長につれて網目が出てくるといっても、いまいちピンときませんね。
そこでもう少し具体的に解説します。
マスクメロンの皮に網目模様ができる理由
マスクメロンの網目ができる理由は、成長段階で皮よりも果実の方が速いスピードで成長するからなのです。
人間でいうところの肉割れのようなものでしょうか。
中身の果実部分の成長スピードに追いつかない皮がはじけてしまい、その結果、革の表面にたくさんのひび割れができるのです。
さらに、そのひび割れにはメロンの果汁が染み出してコルク層が発達します。
そうして、あのギザギザしたメロンの網目模様ができるというわけなんです!
網目がないメロンがある理由
メロンの中では網目のない品種もあります。
それは、東洋系のメロンです。
現在の日本で売られているメロンのほとんどは、西洋系のメロンなので網目があります。
なので、メロンといえばマスクメロンのように網目があるものを想像すると思います。
ちなみに、日本に伝わったのは、網目がないメロンの方が先立ったようです。
さかのぼること弥生時代の頃に、網目がないメロンが日本に伝来し、はるかその後、明治時代になって網目があるメロンが伝わったそうです。
メロンの網目模様の役割は?
これは、メロンの価値を高めるのにとても重要な役割を持っています。
過去に
「夕張メロン」が二玉で300万円の値段がついて落札された
と話題になったこと覚えていませんか?
こういった高価格のメロンは、大きな特徴があります。
良品メロンの基準
- 丸みがキレイ
- 網目がクッキリと細かい
- 網目が均等に広がっている
- 網目の1本1本の盛り上がりが高い
つまり、メロンの見た目で価値が変わるということなのです。
まぁ、農産物の味は食べてみないとわからないものですし、
見た目くらいでしか判断しようがないということなのでしょう。
なので、メロンのあみあみは作っている農家さんにとって重要なものなのでした。
メロンの網目の役目は、「より良い成長を遂げた証」なのですね!
マスクメロンの名前の由来
ここまでメロンの網目について語ってきたので、マスクメロンの名前の由来は、英語の「マスク(mask)=面」からという物を想像するかもしれません。
なのですが!
実は、ギリシャ語の「moskhos」から付けられたのです。
この「musk」は「麝香(じゃこう)」の香りを例えたことによるものです。
マスクメロンの香りが麝香のように素晴らしい!
というのがマスクメロンの名の由来なのです。
さて今年のメロンは一体どのくらいの値段がつくのか⁈
まぁ値段はさておき、、
高くなくてもいいんで、今年の初物の美味しいメロンを早く食べたいですね!