今では、「かき氷」の専門店が多数出店して夏だけではなく、冬の時期でも「かき氷」を食べる文化が定着しつつある日本。

こちらの記事で、日本のかき氷の歴史についてお伝えしていますが、

かき氷の歴史まとめ!氷にまつわる日本古来・明治から令和の時代背景

この記事を読めば「かき氷」は日本が発祥なのか?!と思ってしまいます。

そこで、今回は「かき氷の発祥」というテーマで調べてみました。

そもそも「かき氷」という言葉は、日本の言葉なので当然日本発祥だと考えるものですが、調べてみるととても面白い雑学が出てきたのでご紹介していきます!

かき氷 発祥の国はどこか⁈

まず、「かき氷の発祥国」を調べる時に考えたことは、「かき氷」のように「氷」を食べるという文化が世界にあったのかどうかということ。

そこで調査すると、ヨーロッパの古代文化に「氷」を食べる文化があったようです。

  • 古代ローマ

    古代ローマには、アルプスから「氷」を切り出して「氷室」に保存しておき、夏季にその「氷」を削って蜂蜜をかけて食べる文化があったそう。

  • 古代ギリシア

    古代ギリシアには、「戦地で兵士たちの士気を高めるための振る舞い」として「氷」にワインなどがかけられていたそうです。

    ちょっと「贅沢な大人向けのかき氷」と感じますが、現代人でも贅沢だと感じるくらいなのだから、当時の兵士の士気は思いっきり上がったのでしょうね。

ただ、このヨーロッパの「かき氷文化」が日本に伝来したという記録はありません。

なので、氷を食べたい人たちが「それぞれの国の文化」として発祥させたのでしょうね。

日本のかき氷 発祥の地は

日本の「かき氷の歴史」では平安時代まで遡るのですが、日本における「かき氷の発祥地」について調べると意外な事実がわかりました。

実は、奈良県は「氷食文化発祥の地」と言われています。

というのも、奈良時代に「氷池」や「氷室」の守り神として創建された歴史ある神社があるのです。

寒い寒い冬の間に、「氷池」で凍らせた氷を「氷室」に蓄え、夏に都(朝廷)で食べたりしていたのです。

氷室と呼ばれる天然冷凍庫

氷室の構造は、土を深く掘ったところにワラを敷きつめて、その上に「氷」を乗せておき、周囲に草を被せておくといったものだったそうです。

なんでもその「氷の大きさ」は、かなり大掛かりなもので「氷山」ぐらいのスケールのものだったとか。

なるほど。それだけに庶民の口にはなかなか届かない高級品だったんですね。

当時の宮中や将軍家での「かき氷」の食べ方としては、削った氷に甘味を加えたり、お酒にひたしたりと。

オンザロックのようなものでしょうか。
流石にオツなもので清少納言や紫式部の好物だったようです 。

きっと希少価値でいえば、現代の高級アイスクリームより格段に美味しかったには違いありませんね

ということからも、奈良県が「日本のかき氷の発祥地」と言えるでしょう。

有名なあの「かき氷 しろくま」の発祥

かき氷で有名な「しろくま」ご存知ですか?

ネーミングからも北極や南極がイメージできますが、この「しろくまかき氷」の情報をお伝えします。

かき氷 しろくま とは

九州は鹿児島が発祥地の「しろくま かき氷」

古くから鹿児島県で愛され続けている歴史のある「かき氷」です。

鹿児島県鹿児島市に「天文館むじゃき」という店があるのですが、この「天文館むじゃきのかき氷」は白熊と呼ばれ、鹿児島県のご当地グルメ担っています。

こんもりと盛られた氷の上に、たっぷりとオリジナルのミルクや蜜をかけてフルーツやアイスクリームなどをたっくさんトッピングした「ワンダフルなかき氷」を地元の方達が「白熊」「氷白熊」と読んでいます。

白熊は、ここでしか味わうことのできないプレミアムかき氷なのです。

その歴史も、戦後間もない頃、昭和22年に繁華街・天文館の「むじゃき」というお店の創業者が考案したのが「しろくま」

ある意味、日本においての「かき氷」の歴史がたっぷりと詰まったかき氷なのかもしれませんね。

台湾で「ふわふわ かき氷」が発祥

親日で有名な台湾で「ふわふわ かき氷」なるものがあるのをご存知ですか??

僕も一度だけ食べたことがあるのですが、その見た目も素晴らしいのですが、本当に美味しくて、、

まさに

「お口の中が遊園地状態やぁーーやぁーーやぁーーー」

とエコーが効いているような(伝わりにくいか、、)

まぁいいでしょう。

つまり何をお伝えしたいのかというと、
とにかく一度食べてみてください!

とっても美味しいです!

そして、この「ふわふわ かき氷」が誕生した背景には、台湾の土地柄があると言われています。

台湾は、高温多湿の暑い国で、雪が降らないため、雪に憧れを持っているという説があります。

この雪への憧れの気持ちが、「ふわふわ かき氷」を生み出したとも考えられています。

「雪への憧れ」だなんて、

とってもロマンチックじゃないですか!!

かき氷の発祥を学び、かき氷を食す。

わた雪のように「ふわっふわのかき氷」にたっぷりとかかっているシロップは何がお好きですか??

特に最近では、高級かき氷がトレンドのようですよ!

次の機会で「かき氷」を食べる時は、是非とも「かき氷の発祥」についても考えながら食べて見てください。

そして、最後に

かき氷の発祥についてまとめてきましたが、改めて思うこと。

それは、

ウンチクよりも食べる方が美味しい!