これからの季節、お出かけ日和が続く中でふと食べたくなるのが「かき氷」

お祭りやイベントなどの縁日では、長蛇の列で並んでまで「かき氷」を食べる人も溢れかえるほどの人気スイーツですよね!

僕も幼い頃から「かき氷」が大好きで、これまでにも様々なバリエーションの「かき氷」を食べてきました。

そんな中、ふと「かき氷の歴史」について疑問を思ったので、この記事の中でまとめていきたいと思います。

日本の「かき氷の歴史」について調べてみたのですが、それはそれは結構なボリュームで。

後半に行くにしたがって現代に近づいていく流れになっているので、最後まで記事を読んで雑学知識欲を満たしてくださいね。

 「かき氷」を日本で最初に食べたのは誰なのか?

「かき氷」について過去の文献を調べると、平安時代の有名詩人(随筆家)である清少納言の詩に出てくるようだです。

その詩がこちら

削り氷に甘葛(あまづら)入れて
あたらしきかなまりに入れたる

平安時代の女流歌人・清少納言の随筆「枕草子」

この文章の意味は

「削った氷にあまずら(はちみつに似た甘味料)をかけて、真新しい金属製のお椀に入れる」

なんだそうです。

ん〜。
なんとなくわかるような、わからないような。。

 

そこでこの詩を現代風に訳せば

細かく削った氷に甘いつゆをかけて、
新しい金の椀に盛りつけた上品なもの

となります。

なるほど!
現代風に訳すと詩の意味がわかってきましたね。

冷凍庫もない平安時代なら「氷」はとても貴重なものだったので、
当時の「氷」といえば超貴重品であり
貴族しか口にできないもの。

しかも、砂糖のなかった平安時代では「甘葛(あまづら)」が最高の甘味料だったようです。

つまり、清少納言が食べた「かき氷」とは、
とてもとても高級で贅沢だったということになりますよね。

ということからも、
あくまで文献上ですが平安時代には
すでに「かき氷」が食べられていたことが分かります。

かき氷の歴史 江戸時代から現在まで

続いて、「かき氷」の江戸時代から現代までの流れを調査してみました。
「かき氷」の歴史をたどると「氷の保存」がカギを握っていたようです。

は?氷の保存⁈

と思うかもしれませんが、よく考えてみるとそうなんです。

現代では当たり前になっているので、改めて考えてみないと想像すらできないことですが、冷蔵庫や冷凍庫のない時代に「氷」を保存することはとても難易度の高いことの一つ。

特に暑い夏の日なら、「氷」を輸送している間に溶けちゃうんじゃないの?!とも考えてしまいますよね。

江戸時代のかき氷

きっと江戸時代の当時にも、「夏の暑い日に冷たい氷をお口いっぱいに頬張りたい」と考える人たちがいたのでしょう。

そうなんです!

人間の欲求からの技術開発は素晴らしいものがあり、
江戸時代には「氷」が身近なものになっていきます。

というのも、江戸時代になると「氷の保存技術」も発達したことで、夏でも「北国の氷」を江戸まで輸送することができるようになるのです。

とはいっても

「氷」はやっぱり高級品で、将軍家や当時の大名・豪商しか口にすることはできなかったようですが。。

江戸中期・幕末の頃のかき氷

江戸中期には、江戸城で氷を振舞われていたそうです。
振舞われていたとはいっても、手の平の上に「氷」を乗せて冷たい感触を楽しんでいたのだとか。

さらに飛脚の技術の発達も重なって「氷の輸送」がどんどん普及して「氷」が庶民にとっても身近な存在になっていきます。

幕末の頃には、リズレーというアメリカ人より日本で第一号のアイスクリーム店が開業します。

それはそれは夏の暑い日には行列のできる大人気店だったのでしょうね。

明治・大正時代のかき氷

明治2年、町田房造さんが日本人初の氷水店を開業し氷とアイスクリームの販売をはじめました。

アイスクリームを「あいすくりん」という名前で売り出しのだとか。

その後に日本の産業革命とともに「製氷機」が開発されます。

こうして庶民も「氷」を手にすることができるようになり、瞬く間に「かき氷」は日本中に広まり、夏の風物詩として定着していったのです。

昭和時代 のかき氷

時は、日本の高度経済成長期に入り「かき氷文化」は一気に加速していきます。
この辺りから、ドラマや映画のワンシーンでも記憶が蘇ってきます。

昭和時代初期のかき氷

昭和時代の初期には、「かき氷」を行商する商人が街を駆け回り、庶民にかき氷を提供していきます。

昔ながらのドラマや映画のワンシーンでも見た光景です。

昭和時代後期のかき氷

昭和後期には、家電三種の神器の一つである冷蔵庫が各家庭に普及したことで、「かき氷」は一般家庭で食べられる庶民的なものにな理ました。

思えば、実家にもかき氷マシンがありました。

「風鈴」と「かき氷」は夏の風物詩ですよね!

平成時代のかき氷

平成時代になると、「かき氷」の専門店ができたり、外国の「かき氷文化」がどんどん日本に入ってくることで、夏だけのものではなくなったようです。

食べ方だったり、シロップのバリエーションも増えてます。

令和時代のかき氷

さて、かき氷は今後どのように進化していくのでしょうか?

かき氷好きな人は新しく出てくるかき氷が楽しみなところですよね!

かき氷の歴史 まとめ

ということで、今回の記事では「かき氷の歴史」についてまとめて見ましたが、いかがでしたでしょうか?

色々と「かき氷」について調べているうちに、
無性に「かき氷」が食べたくなってきました。

さてさて、これから夏のレジャーや夏祭りなどで食べる機会も多い「かき氷」。

どなたかと「かき氷」を食べる時は、ぜひぜひ「かき氷の歴史雑学」を披露してみてくださいね!

さらに、かき氷についての雑学を知りたいという方は、こちらの記事も是非ご覧ください!